Google Developer Day 2007行ってきた (1)Greg Stein基調講演覚え書き

kasei_san2007-06-03

はじめに

Google Developer Day 2007行ってきました。
前回と違って、同時通訳があって大変助かりました。感謝。


まずはGreg Stein基調講演の覚え書きをば。

GoogleAPIとオープンソースの思想。

Googleフリーライダーじゃない。

例:Googleコード

Googleコードでオープンソースにストレージも提供。
bot用のダイナミックなページのURLを教えるプロトコル(sitemaps)を公開。
今は、yahoo,MSNと共同でオープンソース化。
仕様書もクリエイティブ・コモンズで公開。
また、プロトコルクリエイティブ・コモンズ化を提案中。

何故オープンにするか?

webデベロッパに良い事は、Googleにとっても良い事。
みんなが使って、あたらしいムーブメントが起これば、webに参入する人が増えて活気付く。
それはGoogleにとっても追い風となる。


たとえば、Apache,Linuxがあったから、webでビジネスが生まれ、大きくなった。
また、MySql,Firefox等、オープンな対抗馬の発生で既存のビジネスは変わる。
今後はソフトウェアはフリーとなり、その上に乗っかるサービスやサポートのビジネスが主流となるだろう。

デベロッパに使ってもらうには?

デベロッパが安心して使えるライセンスで提供する必要がある。
Googleでは、オープンソース化する場合は、既知のライセンスで提供する。
Apach,BSD,GP2など。

既知のライセンスは、みんな安心して使える。
オリジナルのライセンスは、ライセンスを熟読しなければならないので参入障壁が高い。

コードの公開について

Googleの中でクリティカルでないコードは、逐次公開予定。
公開して、みんなで使えば開発効率が上がる。
みんなもコード検索でコピペしてるでしょ?

オープンソースコミュニティとの関係

オープンソースを使ってGoogleは大きくなった。
良好な関係を築けばお互いにとって得となる。
相手への支援や、Q&A等。
また、失敗をしても良好な関係であれば、人と人との対話で解決できる。

webユーザを増やしたい

GoogleAPIですごい物をいっぱい作ってもらって、webのユーザをもっと増やしたい。
本日公開のGoogleGearや、GoogleMapletでもっともっとすごいサービスを作ろう。

今後

Googleは今後も積極的にAPIを公開していく予定。